「仮釈放」「保釈」「 仮出所」の違い/使い方や用法例文の紹介

「仮釈放」「保釈」「 仮出所」の違い/使い方や用法例文の紹介

芸能人や会社役員など事件や事故を起こして逮捕されると「仮釈放」「保釈」「 仮出所」という言葉をしばしば聞きますが、それぞれの言葉の意味まではご存知でしょうか?言葉の意味は次の通りです。

  • 仮釈放:懲役刑または禁錮刑の受刑者に改悛(かいしゅん)の状が認められるときに、有期刑については刑期の三分の一、無期刑については10年を経過したのり、一定の条件を付し仮に釈放すること。
  • 保釈:一定の保証金を納付させて未決勾留中の被告人を釈放すること。原則として裁判所は保釈の請求があれば許さなければならない(権利保釈)。裁判所は職権で許すこともできる。起訴前勾留については保釈は認められない。
  • 仮出所:刑務所からの仮釈放の俗称。

引用:広辞苑

この意味を踏まえてこの記事では、「仮釈放」「保釈」「 仮出所」の違いや使い分けについてご紹介していきます。

「仮釈放」「保釈」「 仮出所」の違い

「仮釈放」とは

仮釈放」とは、受刑者が刑期を終える前に条件付きで刑務所から出所することです。 懲役刑、禁固刑の受刑者が刑期の3分の1以上、無期刑の場合は10年以上たった受刑者が対象となります。仮釈放が認められると、残りの刑期を保護観察を受けながら刑務所の外で過ごすことになります。

「釈放」とは刑法で、受刑者が刑期を終えて刑務所から出ることをいいます。

出典:毎日新聞

「 保釈」とは

保釈」とは、被告人に対して、起訴されてから判決が確定するまでの間に使われる言葉で、勾留による身柄拘束から解放されることです。拘置所に勾留されている被告人に逃亡や証拠隠滅の恐れがない場合に、裁判所の判断で認められます

保釈の条件として、保釈保証金(保釈金)の納付が必要になります。納付できなければ保釈は認められないほか、死刑などに当たるような重大な犯罪を犯した場合も認められないようです。なお、保釈金は保釈されるための担保であり、判決後に返還されます。

保釈されることによって、裁判準備に十分な時間がさけたり、裁判中も場合によっては仕事を続けることができたり、刑が確定した後も服役までの時間を有効に使えることができたりするなどのメリットがあるようです。

出典:毎日新聞

「 仮出所」とは

仮出所」とは、仮釈放が認められると、残りの刑期を保護観察を受けながら刑務所の外で過ごすことになります

出典:毎日新聞

「仮釈放」「保釈」「 仮出所」の用法例

「仮釈放」の使い方 / 例文

  • 刑務所内で罪と向き合いまじめに取り組んだ結果、仮釈放が認めれらました
  • あれほど世間を震撼させた犯罪者の仮釈放は認めらないでしょう
仮釈放は、受刑者の刑務所内での生活態度をはじめ、犯罪に対して反省してたり再犯の恐れがなかったりするなどを踏まえて判断されます。仮釈放後は、保護観察の下、残りの刑期を過ごします。仮釈放中に問題がなければ刑の執行は終了となります。

「 保釈」の使い方 / 例文

  • 起訴された後でも保釈が通らないこともあります
  • 保釈請求を弁護士にお願いしたいと思います
保釈は、一時的に拘束された身柄が解かれるだけですので、お金を払って犯した罪を許してもらう制度ではありません。また保釈金は保釈されるための担保ですので、判決後に返還されます。

「 仮出所」の使い方 / 例文

  • 仮出所されたからといって刑期が終わったわけではありません
  • 仮出所中に再犯を犯してしまい、仮出所を取り消されてしまいました
仮出所は、仮出獄や仮出場という言い方もあります。仮保釈と同様、刑期満了前に仮に刑務所から釈放されることです。

「仮釈放」「保釈」「 仮出所」の違いまとめ

「仮釈放」「保釈」「 仮出所」の違いや使い方は理解していただけましたか?

  • 仮釈放:懲役刑または禁錮刑の受刑者に改悛(かいしゅん)の状が認められるときに、有期刑については刑期の三分の一、無期刑については10年を経過したのり、一定の条件を付し仮に釈放すること。
  • 保釈:一定の保証金を納付させて未決勾留中の被告人を釈放すること。原則として裁判所は保釈の請求があれば許さなければならない(権利保釈)。裁判所は職権で許すこともできる。起訴前勾留については保釈は認められない。
  • 仮出所:刑務所からの仮釈放の俗称。

仮釈放や仮出所は、受刑者が条件付きで刑務所から出ることで、保釈は、被告人が拘置所から保釈金を払って一時的にでることです。保釈されたからといって無罪というわけではありませんが、勘違いされる方も多いかもしれません。