英語の”visit”を訳すときに迷ってしまう「訪れる」と「訪ねる」 という言葉ですが、一体何が違うのでしょうか。「訪れる」と「訪ねる」 の違いは次の通りです。
- 「訪れる」:①ある場所や人の家に行く。訪問する。 ②(時節やある状態などが)やってくる。
- 「訪ねる」:会うためにある人の居所に行く。実際に見るためにある場所へ行く。おとずれる。訪問する。
引用:三省堂「大辞林」
この意味を踏まえて本記事では、「訪れる」と「訪ねる」 の違いや使い分けをご紹介していきます。
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「訪れる」「訪ねる」 の違いと使い分け
実際に「訪れる」と「訪ねる」 を使った例文を見てましょう。
- 北海道の友人を訪れた
- 彼の故郷を訪ねる
「訪れる」とは「ある場所に行く」のほかに、「季節」や「状況」がやってくるという意味でも使われますが、「人」には使いません。人の様子や状況などを表現しているため、目的や意思はそれほど強くなく能動性は弱いです。
一方、「訪ねる」は「人」や「場所」に使います。人が目的や意思を持って実現することを表現していますので能動性は強いです。
「訪れる」「訪ねる」 の用法例
「訪れる」の使い方 / 例文
- 友人の新居を訪れる
- チャンスが訪れる
- 夏が訪れる
「場所」、「季節」、「状況」に対して使います。「人」に対しては使いません。
「訪ねる」 の使い方 / 例文
- 友人を訪ねる
- 史跡を訪ねる
- 世界遺産を訪ねる
「人」と「場所」に対して使います。
「訪れる」「訪ねる」 の違いまとめ
「訪れる」と「訪ねる」 の違いや使い方について解説してきました。
- 「訪れる」:①ある場所や人の家に行く。訪問する。 ②(時節やある状態などが)やってくる。
- 「訪ねる」:会うためにある人の居所に行く。実際に見るためにある場所へ行く。おとずれる。訪問する。
「訪れる」は「場所」をはじめ、「季節」や「状況」がやってくるという場合に使います、「人」に対しては使いません。目的や意思はそれほど強くないので能動性は弱いです。一方の「訪ねる」は、「人」と「場所」に対して使います。人が目的を持ってわざわざ行動をするため能動性は強いです。
「訪れる」も「訪ねる」も使える「場所」ですが、能動性が強いか弱いかで使い分けしましょう。