「カテゴリ」「カテゴリー」では「-」が付いている・付いていない程度の違いしか分かりませんが、それぞれの意味を見てみましょう。
- 「カテゴリ」「カテゴリー」:(1)範疇(はんちゅう)
引用:広辞苑
「カテゴリ」「カテゴリー」ではどちらを使ってもいいような気がしますが、それぞれの違いや使い分けをご紹介していきます。
「カテゴリ」「カテゴリー」違いと使い分け
「カテゴリ」「カテゴリー」はどのような違いがあるのか、まずは例文を見てみましょう。
- 特徴に合わせカテゴリ分類しておくと、混乱しない
- トマトとじゃがいもは実は同じカテゴリーに属している
「カテゴリ」「カテゴリー」では例文だけではなかなか理解できませんが、明確な違いと使い分けは以下の通りです。
「カテゴリ」はJIS規格に基づいたルールにより省略した表現
「カテゴリ」「カテゴリー」は基本的には同じ意味ですから、「カテゴリ」「カテゴリー」どちらを使っても間違いではありません。
理系やIT業界では語尾を伸ばさず表記する傾向にあり、JIS規格(日本工業規格)により、「ー(長音符記号)」を規制するルールがあります。
- 言葉は3文字以上の場合、語尾に-(長音符記号)を付けない。(プリンタ・モニタ・スキャナ)
- 2音以下の場合には語尾にーを付ける(エラー・スキー・バー)
のようなルールがあることもあり、ーを付ける・付けないは個人・企業によりまちまちです。
「カテゴリー」は分類・分野・部門・種類により分けること
「カテゴリー(category)」は分類・分野・部門・種類により分けることです。
ある一定の基準、種類や同じような性質を持っている者同士をより分け、ひとつにまとめることを「カテゴリー」と表現することで、より分かりやすくする効果があります。
例えばですが、柴犬やチワワ・プードルは犬、ベルシャ・アメリカンショートヘア・マンチカンなら猫にカテゴリー分けしたりと、誰が見ても同じ仲間だと分けられるものを「カテゴリー」と覚えておくと簡単です。
「カテゴリ」「カテゴリー」の用法例
「カテゴリ」の使い方 / 例文
- 炊飯器やフライパンは同じ調理器具のカテゴリに分けられる
- 大きく分ければ自動車や新幹線・自転車も乗り物にカテゴリ分けされる
「カテゴリー」の使い方 / 例文
- 動物は哺乳類・爬虫類・両生類などにカテゴリー分けできる
- 職務中に得た情報をカテゴリー分けし、今後の仕事に役立てたい
「カテゴリ」「カテゴリー」の違いまとめ
「カテゴリ」「カテゴリー」の違いや使い方についてご紹介していきました。
- 「カテゴリ」は「カテゴリー」のどちらを使っても構わない。JIS規格により3文字以上はー(長音記号)を使わない、2文字以下はーを付けるなどの規格がある
- 「カテゴリー」は分類・分野・部門・種類によって同じ性質を持った物同士をより分けること
誰もが一目で同じ種類(分類・分野・部門)に分けられるものは「カテゴリー」だと覚えておくと簡単です。
「カテゴリ」「カテゴリー」のどちらを使っても構いませんが、個人や各業界の方針によって「カテゴリ」「カテゴリー」のどちらを使うかが変わってきますので、よく注意して使い分けましょう。