「思う」「想う」の違い

「思う」「想う」の違い/使い分けと用法例

「思う」と「想う」では読み方が同じですが、双方ともに複数の意味合いを含んでいます。

  • 「思う」:「想う」(1)・・・の顔つきをする(2)・・・という顔をする(3)表情をする(4)物事の条理・内容を区別するために心を動かす(5)判断する(6)思慮する(7)心に感ずる(8)もくろむ(9)ねがう(10)期待する(11)おしはかる(12)予想する(13)想像する(14)予期する(15)心に定める(16)決心する(17)心にかける(18)憂える(19)心配する(20)愛する(21)慕う(22)いつくしむ(23)大切にする(24)過去の事を思いおこす(25)思い出す(26)回想する

引用:広辞苑

この意味を踏まえて本記事では、「思う」と「想う」の違いや使い分けをご紹介していきます。

「思う」「想う」の違いと使い分け

「思う」と「想う」は意味的にも同じ、「思う」と「想う」では使う場面が違ってきますが、どのような違いがあるのか例文を見てましょう。

  • この調子では明日も雨だろうと思う
  • 好きな人を想うと胸が苦しくなる

双方ともに意味が同じなため、ついその場の流れで適当に使ってしまうこともありますが、「思う」「想う」には明確な違い・使い分けがあります。

頭の中で感じた気持ちを表現する時は「思う」

「思う」は自分のあなたの中、つまりは頭の中で考えたことを示しています。

「自分は~だと考える・~だと思う」のように、自分が感じた気持ち、主観的な感情・自分の意見や感じた単純な心の動き・気持ちを示す時には「思う」を使います。

心に浮かぶ恋愛感情を表現する時は「想う」

「想う」は自分の心の中に浮かぶ気持ち・好きな人への感情を表す際よく使われます。

頭の中であれこれ考える「思う」ではなく、好きな人を見かけるだけでドキドキする、好きな人の顔を思い浮かべると胸が苦しいのように、恋愛感情やふるさとや過去や物・状況など、なつかしさやせつなさのような心の動き・感情を表す時に使います。

「思う」「想う」の用法例

「思う」の使い方 / 例文

  • 将来的には収入も上がると思う
  • もうそろそろ出発したいと思う

「想う」の使い方 / 例文

  • もう何年も帰省していないふるさとを懐かしく想う
  • 以前付き合っていた人のことを想うと、涙が出そうになる

「思う」「想う」の違いまとめ

「思う」と「想う」の違いや使い方についてご紹介していきました。

  • 「思う」は自分の頭の中で感じた主観的な気持ちを表したい時使う
  • 「想う」は心に浮かぶ気持ちや特別な強い感情(恋愛感情・心の中のイメージ)を伝えたい時使う

のように、普段使いには「思う」を使い、恋愛やなつかしさなど、ロマンチックで特別、情緒的のような強い感情(恋愛感情)を伝えたい時には「想う」を使うようにすれば、使い分けも簡単です。

ただし注意しておきたいのが、「想う」は公式な文書では使えませんから、普段は「思う」を使うようにしておきましょう。