一見「対応」と「応対」は読み方は違えど全く同じ意味に見えますが、意味合いとしては全く違った単語です。
では、使い方によってどのような違いがあるのか例文を見てましょう。
- 「対応」:(1)互いに向きあうこと(2)相対する関係にあること(3)両者の関係がつりあうこと(4)相手や状況に応じて事をすること
- 「応対」:(1)相手になってうけこたえすること
引用:広辞苑
この意味を踏まえて本記事では、「対応」と「応対」の違いや使い分けをご紹介していきます。
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「対応」「応対」の違いと使い分け
「対応」と「応対」では大した違いがないように見えますが、使いどころが全く異なります。
- 接客時の対応を間違ったせいで、お客様を怒らせてしまった
- この店の応対が適切で大変満足すた
例文を見ても明確な違いは見えてきませんが、二つの単語を分けるポイントは「人」。
「対応」は人が関わる時以外にも使えますが、「応対」は人が関わる時のみ使われる単語です。
「対応」はその場の状況や人が関わり、対処する時使用する
「対応」は相手の要求や状況を受け問題解決・状況回復に努めたりと、その場の状況や人が関わる時、人以外の状況の時にも使います。
例えばですが、
- 納品されるはずの商品が到着しないアクシデントに対応する
- お客様への対応ミスのせいで店長が呼ばれ、謝罪対応する
のように、自分の置かれた人や周囲の状況(問題)に行動・対処・改善策を示す時に使われます。
「応対」は人が関わる時のみ使用する
「応対」は対象となる人がいることが前提となり使われる単語。
人が関わる場合にのみ使われ、人の話を聞く・話すなど、人とコミュニケーションを交わし、相手に受け答えする状況の時には「応対」を使います。
例で言うと、お客様からのクレームや商品説明を求められた時のように、人が関わる状況の時には「応対」を使うと覚えておくと分かりやすいです。
「対応」「応対」の違いと使い分け
「対応」の使い方 / 例文
- いち早く対応していただき、こちらとしても大変助かります
- 商品の返品に見えられたお客様の対応に追われた
「応対」の使い方 / 例文
- 接客の応対としては、お手本になるほど素晴らしかった
- お客様からの応対をお願いしたい
「対応」「応対」の違いまとめ
「対応」と「応対」の違いや使い方についてご紹介していきました。
- 「対応」は状況や人が関わる時
- 「応対」は人が関わる時
のように、「対応」は起こった物ごとの問題解決、他人からのお願い・訴えなどに応じる時、「応対」は人に対し話をする・問題を解決する時に使います。
大ざっぱに分けるなら「対応」は起こった問題を解決する時使う、「応対」は人が関わる・接する状況、訴えなどで起こった問題を解決する、例えば客様のクレームを解決する、求めている商品やサービスを提供する際などに使うと覚えておきましょう。