「休憩」「休息」の違い/使い分けと用法例

疲労回復を目的に「休む」という意味で使われる「休憩」と「休息」という言葉は、一体何が違うのでしょうか。意外と知らない「休憩」と「休息」の違いは次の通りです。

  • 「休憩」:仕事や運動を一時止めてやすむこと。いきつぎ。休息。
  • 「休息」:①仕事や運動をやめて、からだを休めること。休憩。②休止すること。活動を中絶すること。

引用:広辞苑

この意味を踏まえて本記事では、「休憩」と「休息」の違いや使い分けをご紹介していきます。

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「休憩」「休息」の違いと使い分け

実際に「休憩」と「休息」を使った例文を見てましょう。

  • 10分休憩する
  • しばらく休息をとる

「休憩」とは、いま行っている仕事や運動を一時的にやめて心身を休めることです。例えば、仕事や部活動、勉強、演劇などでよく使われます。これは一時的に休みをとって息抜きをすることをいいます。

一方「休息」とは、仕事や運動を中断し、ゆったりした気分で休んだりくつろいだりすることです。休憩と違って決められた時間はなく、一時的なときもあれば長時間になることもあります。

「休憩時間」は8時間労働にたいして45分間の休憩時間が労働基準法で定められていますが、疲れを癒すための「休息時間」には法令上の定めはありません。また「休憩時間」には給与は発生しませんが、待機している時間を含む「休息時間」には給与が発生します。一般的に「休息時間」は公務員の間で利用されている制度(4時間の連続する勤務時間ごとに15分の休息をとる)ですが、現在は廃止に向けて動いている自治体もあります。

休憩」「休息」の用法例

「休憩」の使い方 / 例文

  • 疲れたので少し休憩する
  • 休憩中にコーヒーを飲んでリフレッシュをする

「休息」の使い方 / 例文

  • 彼には十分な休息が必要だ
  • 休息をとるのも仕事のうちだ

「休憩」「休息」の違いまとめ

ものを作るときによく耳にする「休憩」と「休息」の違いや使い方についてご紹介していきました。

  • 「休憩」:仕事や運動を一時止めてやすむこと。いきつぎ。休息。
  • 「休息」:①仕事や運動をやめて、からだを休めること。休憩。「途中で―する」「―をとる」「―所」 ②休止すること。活動を中絶すること。

「休憩」とは仕事や部活動、勉強など何かの途中に一時的に休むことで、「休息」とは仕事などをやめて心身を休めることを指し、長期間休むことも含まれます。また「休憩時間」は労働基準法で定められていますが「休息時間」は定められていません。このように「休憩」と「休息」の違いは「一時的かどうか」「労働基準法で定められているかどうか」の2つポイントがあります。使い分けに迷ったら、この2つのポイントの違いで区別しましょう。

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