「行為」「行動」の違い/使い分けと用法例

「行為」と「行動」という言葉は、一体何が違うのでしょうか。「行為」と「行動」の違いは次の通りです。

  • 「行為」:(1)ある意思をもってするおこない。(2)哲学で、目的観念を伴う動機があり、思慮・選択によって意識的に行われる行動。(3)権利の得失・移転など法律上の効果を生じさせる原因となる意思活動。
  • 「行動」:(1)あることを目的として、実際に何かをすること。行い。(2)心理学で、外部から観察可能な人間や動物の反応をいう。

引用:大辞泉

この意味を踏まえて本記事では、「行為」と「行動」の違いや使い分けをご紹介していきます。

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「行為」「行動」の違いと使い分け

実際に「行為」と「行動」を使った例文を見てましょう。

  • 不正行為は許されない
  • 速やかに行動する

行為の意味

「行為」とは、個人が意思や目的を持って意識的におこなう行動やふるまいのことで、一般的に人間の活動を指します

例えば、「不法行為」「親切な行為」「職務上の行為」「軽率な行為」など自由な意思のもと、自分で選択して実行した行動が道徳的評価の対象となったり、法律上の効果発生の原因となったりすることです。

行動の意味

「行動」とは、実際に体を動かしてある目的を実行すること、一般的に人間をはじめ、動物の反応や活動のことで、条件反射などの無意識の活動も含みます

例えば、「問題行動をおこす」「不審な行動をとる」「団体行動をとる」というように、具体的な動作を表すような使い方をします。

「行為」「行動」の用法例

「行為」の使い方 / 例文

  • ストーカー行為で逮捕される
  • 不貞行為が発覚して離婚した
  • 勇気ある行為を称える

「行動」の使い方 / 例文

  • 彼の問題行動を指摘する
  • 自分の行動を見つめなおす
  • 彼女は行動力がある

「行為」「行動」の違いまとめ

「行為」と「行動」の違いや使い方について解説してきました。

  • 「行為」:(1)ある意思をもってするおこない。(2)哲学で、目的観念を伴う動機があり、思慮・選択によって意識的に行われる行動。(3)権利の得失・移転など法律上の効果を生じさせる原因となる意思活動。
  • 「行動」:(1)あることを目的として、実際に何かをすること。行い。(2)心理学で、外部から観察可能な人間や動物の反応をいう。

「行為」とは、人間が意思や目的を持って意識的におこなう行動やふるまいのことです。一方、「行動」とは、人間や動物が実際に体を動かしてある目的を実行することで、条件反射などの無意識の活動も含みます。

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