素人には区別がつきにくい「研削」と「研磨」ですが、一体何が違うのでしょうか。「研削」と「研磨」の違いは次の通りです。
- 「研削」:砥石の粒子で工作物の表面を削り取り平滑にすること。研磨。
- 「研磨」:①とぎみがくこと。研削。②深く研究したり心身を鍛えたりすること。
引用:広辞苑
この意味を踏まえて本記事では、「研削」と「研磨」の違いや使い分けをご紹介していきます。
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「研削」「研磨」の違いと使い分け
実際に「研削」と「研磨」を使った例文を見てましょう。
- 研削して仕上げをする
- レンズを研磨する
「研削」とは、物の表面を削って平坦にしたり滑らかにしたりすることです。「研磨」とは、削って形を作ったり、整えたりすることです。削るという行為は一緒ですが、削る目的が異なるため仕上がりは全く違うものになります。
「研削」「研磨」の用法例
「研削」の使い方 / 例文
- 高い研削精度を得る
- 状態を確認しながら研削作業をする
- 研削時に発生する摩擦熱
「研磨」の使い方 / 例文
- ダイヤモンドを研磨する
- 刃物を研磨する
- 銅を研磨する
「研削」「研磨」の違いまとめ
「研削」と「研磨」の違いや使い方について解説してきましたが、ご納得していただけましたでしょうか。
- 「研削」:砥石の粒子で工作物の表面を削り取り平滑にすること。研磨。
- 「研磨」:①とぎみがくこと。研削。②深く研究したり心身を鍛えたりすること。
「研削」とは、砥石でこすって表面を滑らかに仕上げることで、「研磨」とは、レンズや宝石などの堅いものを磨いて仕上げることです。「削る」という行為は、やすりなどでこすって鋭くしたり、よく切れるようにしたりすることです。「磨く」という行為は、こすってきれいにつやを出すことです。
目的によって使い方が異なりますので、漢字の意味を理解してしっかりと使い分けしましょう。