「カ所」「ケ所」の違い/使い分けと用法例

「カショ」と書く時に人によって違う「カ所」と「ケ所」ですが、一体何が違うのでしょうか。「カショ」の意味は次の通りです。

  • 【箇所《個所】何か問題になっている場所(部分)。〔かぞえるのにも用いられる〕

引用:三省堂「新明解国語辞典」

この意味を踏まえてこの記事では、「カ所」と「ケ所」の違いや使い分けをご紹介していきます。

「ヵ所」「ヶ所」の違いと使い分け

「箇所」は古くから「ケ所」と書いていましたが、最近では「カ所・か所」とも書かれるようになりました。では、実際にどう使い分けすればいいのでしょうか。NHK放送文化研究所が詳しく解説していましたので、ご紹介します。

「箇所」「箇条書き」の「箇」は、昭和21年に内閣告示された当用漢字表に掲載された漢字で、その後、昭和56年の常用漢字表(旧)、平成22年の常用漢字表(新)に引き継がれて現在に至っています。このため、法令・公用文書や多くの出版物でこの漢字が使われてきました。しかし、NHKと新聞協会では、昭和29年以降、半世紀以上にわたって「箇」に代わりに「個」という字を使っていました。「個」という字に[カ]という読みを独自に認めて、「個所(かしょ)」「個条書き(かじょう)」としていたのです。しかし、平成22(2010)年の「常用漢字表」の改定にあわせて、独自使用の「個」の音「カ」を削除するともに、「箇所」を使うことになりました。

このように表記にずれが生じたのは、昭和29年に当時の国語審議会が、「箇」を削除して「個」で代用するとした「当用漢字補正資料」を作成しましたが、これが単なる案にとどまって当用漢字が変更されなかったことが背景にあります。

つまり、「カショ」の表記は、「間違っているカショ」など場所や位置を表すときは「箇所」「3カショ」のように助数詞として使うときは「3か所」とひらがな表記をすることにしているようです。なお、助数詞で使う場合はひらがな表記のほかに、「3カ所」「3ケ所」という表記を辞書の多くが認めており、一般的によく使われています

「言葉に関する問答集(総集編)」文化庁によりますと、「ケ(ヶ)」はカタカナのように見えますが、実は「漢字の『个』(「箇」の略字)又は「箇」の「タケカンムリ」の1つを採ったものが符号的に用いられてきたもの」ということです。

「カ所」「ケ所」の用法例

「箇所」の使い方 / 例文

  • 主要な箇所
  • 破損した箇所
  • 妥協したい箇所

「カ所」の使い方 / 例文

  • 1カ所穴が空いている
  • 図の3カ所を塗りつぶす
  • 改札口は1カ所しかない

「ケ所」の使い方 / 例文

  • 3ケ所固定する
  • ごみを1ケ所に集める
  • 骨折は1ケ所だった

「カ所」「ケ所」の違いまとめ

「カショ」の違いや使い方について解説してきましたが、ご納得していただけましたでしょうか。

  • 【箇所《個所】何か問題になっている場所(部分)。〔かぞえるのにも用いられる〕

「箇所」は、「そのモノのある場所・問題になっている場所」という意味で使います。「故障した箇所」や「危険な箇所」というような使い方をします。「カ所」「ケ所」とは、「3カショ」というような助数詞で使う場合に使い、どちらも一般的に使われています。ただし、公用文に使う場合は「か所」がおすすめです。