「材料」「素材」の違い/使い分けと用法例

ものを作るときに使う「材料」と「素材」ですが、何が違うのでしょうか。意外と知らない「材料」と「素材」の違いは次の通りです。

  • 「材料」:①加工して製品にする、もとの物。原料。また、芸術的表現の題材。判断のもととなるもの。③(取引用語)相場を上下させる要因。
  • 「素材」:①もととなる材料。原料。②造材によってできた材種で、まだ製材されていないもの。丸太・杣角の類。③(materai)芸術創作の材料となるもの。

引用:広辞苑

この意味を踏まえて本記事では、「材料」と「素材」の違いや使い分けをご紹介していきます。

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「材料」「素材」の違いと使い分け

実際に「材料」と「素材」を使った例文を見てましょう。

  • 100均でケーキの材料が揃います
  • 天然素材にこだわった住宅です

「材料」とは、「ものを作ったり考えたりするもとになるもの」という意味で使われ、加工して製品となったものの中に使われたものの形や性質が残っているときに使います。また、研究や調査の結果を裏付けるデータや資料のほか、景気を判断するときにも使われます。

「素材」とは「もとになる材料や原料」という意味で、その性質や品質を活かしてものを作るときに使用するほか、芸術作品をつくるときに必要な絵の具や木材などの材料も「素材」と呼ぶことがあります。

「材料」「素材」の用法例

「材料」の使い方 / 例文

  • 小説の材料を探しています
  • 金利動向や税制などは株価に影響を与える材料になります。

「素材」の使い方 / 例文

  • 自然素材にこだわったパンです
  • 牛乳の容器が新しい素材になりました

「材料」「素材」の違いまとめ

ものを作るときによく耳にする「材料」と「素材」の違いや使い方についてご紹介していきました。

  • 「材料」:①加工して製品にする、もとの物。原料。また、芸術的表現の題材。判断のもととなるもの。③(取引用語)相場を上下させる要因。
  • 「素材」:①もととなる材料。原料。②造材によってできた材種で、まだ製材されていないもの。丸太・杣角の類。③(materai)芸術創作の材料となるもの。

「材料」とは、「ものを作ったり考えたりするもとになるもの」という意味になります。あまり加工せずに作るときに使ったり、ものごとの結論や評価を裏付けするデータや資料という意味で使ったりします。また、作品の題材やモデルとなるものという意味でも使われます。

素材」とは、「もとになる材料や原料」という意味になります。加工する前のもののことで自然にあるものや、絵具や石材、材木など芸術家が作品を制作するときに必要な物的材料という意味でも使われます。

元の形や性質が残っている場合は「材料」を、元の性質や品質を活かしてモノづくりをする場合は「素材」を使いましょう。

参考:広辞苑、三省堂国語辞典、小学館類語例解辞典

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