「計測」「測定」の違い/使い分けと用法例

長さや重さなど何かを測るという意味の「計測」と「測定」ですが、一体何が違うのでしょうか。「計測」と「測定」の違いは次の通りです。

  • 「計測」:種々の器械を使って、長さ・重さ・容積などをはかること。
  • 「測定」:はかり定めること。ある量の大きさを、装置・器械を用い、ある単位を基準として直接はかること。また、理論を媒介として間接的に決定すること。

引用:広辞苑

この意味を踏まえて本記事では、「計測」と「測定」の違いや使い分けをご紹介していきます。

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「計測」「測定」の違いと使い分け

実際に「計測」と「測定」を使った例文を見てましょう。

  • 風速を計測する
  • 降雨量を測定する

クルマ・製造・インフラ・医療などさまざまな分野にソリューションを提供する「荻原電気株式会社」のテクノロジー用語解説によると、「計測」と「測定」の違いについて次のように説明しています。

「計測」(英語: instrumentation)とは、「一つの目的に対して、一つの数値を出す」こと。重さや長さ、電圧など、一般的に「○○計」と呼ばれる器具で測ることをいいます。例えば、身長や体重を測る「身体測定」などです。計測の多くは、結果を出すだけで終わりではありません。測定結果が、規定となる数値の範囲内に入っているかどうかを比較し、「太り気味」「やせているが内臓脂肪が多い」といったように「判定」を下します。計測には、この判定までが含まれるのです。

「測定」(英語: measurement)とは、測定結果をもとに「一つ測っただけではわからない数値を算出する」ことをいいます。例えば、測定した体重や導電性、水分量、あらかじめ入力した身長や体重によって、体脂肪率や筋肉率といった数値を計算する「体組成計」は「測定」になります。

出典:荻原電気株式会社テクノロジー用語解説

「計測」「測定」の用法例

「計測」の使い方 / 例文

  • 作業時間を計測する
  • 重量を計測する
  • 排気ガスの計測を行う

「測定」の使い方 / 例文

  • 学力を測定する
  • 油圧を測定する計器
  • 温度を測定する

「計測」「測定」の違いまとめ

「計測」と「測定」の違いや使い方について解説してきました。

  • 「計測」:種々の器械を使って、長さ・重さ・容積などをはかること。
  • 「測定」:はかり定めること。ある量の大きさを、装置・器械を用い、ある単位を基準として直接はかること。また、理論を媒介として間接的に決定すること。

「計測」とは、一つの目的に対して、一つの数値を出すことで、重さや長さなどを器機を使って測り判定をくだすこと。「測定」とは、測定結果をもとに「一つ測っただけではわからない数値を算出する」ことをいいます。

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