頻繁に使用する「変える」「 替える」「 換える」「 代える」ですが、何が違うのでしょうか。「変える」「 替える」「 換える」「 代える」の違いは次の通りです。
- 「変える」:①以前または今とはちがう状態にする。②ちがわせる。
- 「替える」:①いくつかあるうちの、別のものにする。また、もう一方のものにする。②次の、新しいものにする。③二つのものを、たがいの位置・立場に移す。④場所を移す。
- 「換える」:①相手に ものをわたし、ちがう種類のものを受けとる。交換する。②今までのものをやめて、ちがったものを選ぶ。③今までとはちがった場所・部署に置く。
- 「代える」:①あるものに ほかのものの〈役目/代理〉をさせる。②おかわりをする。
引用:三省堂国語辞典
この意味を踏まえてこの記事では、「変える」「 替える」「 換える」「 代える」の違いや使い分けをご紹介していきます。
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「変える」「 替える」「 換える」「 代える」の違いと使い分け
実際に「変える」「 替える」「 換える」「 代える」を使った例文を見てましょう。
- 彼女は髪型を変えました
- 心を入れ替えてまじめに練習に参加します
- 佐藤さんと佐々木さんの部署を換えます
- これをもってご挨拶と代えさせていただきます
「変える」は前と違う状態にすること、「替える」は新しいものにすること、「換える」は交換すること、「代える」はほかのものに役割をさせることです。
「変える」「 替える」「 換える」「 代える」の用法例
「変える」の使い方 / 例文
- 病名を告知されたとき、彼は顔色を変えました
- プロジェクトの方針を変えます
「替える」の使い方 / 例文
- 買おうと思っていた洋服をこちらに替えました
- ピンチになったのでピッチャーを替えます
- 部屋の花を替えました
- 窓際の席へ場所を替えました
「換える」の使い方 / 例文
- 本を売ってお金に換えました
- 言葉を換えて彼にアドバイスをしました
- この花とあの花の配置を換えます
「代える」の使い方 / 例文
- 何があっても命には代えられません
- 朝からごはんをお代わりしました
「変える」「 替える」「 換える」「 代える」の違いまとめ
これまで「変える」「 替える」「 換える」「 代える」を、何となくで使い分けていたという方も多いかと思います。最後にまとめになります。
- 「変える」:①以前または今とはちがう状態にする。②ちがわせる。
- 「替える」:①いくつかあるうちの、別のものにする。また、もう一方のものにする。②次の、新しいものにする。③二つのものを、たがいの位置・立場に移す。④場所を移す。
- 「換える」:①相手に ものをわたし、ちがう種類のものを受けとる。交換する。②今までのものをやめて、ちがったものを選ぶ。③今までとはちがった場所・部署に置く。
- 「代える」:①あるものに ほかのものの〈役目/代理〉をさせる。②おかわりをする。
「変える」とは、「以前とは異なる状態にする」という意味です。例えば、「髪型を変えた」「顔色を変えた」のほかに、「場所を変えた」「ベッドの位置を変える」など場所を移動するという意味もあります。
「替える」とは、「今あるものを新しく別のものにする」という意味です。買い替えたり、差し替えたしたりする場合に使います。
「換える」とは、「交換する」という意味です。別のものと取り換えたり、言い換えたりする場合に使います。
「代える」とは、「他のものに同じ役割をさせる」という意味になります。ある役目を別のものに代用させる場合に使います。
参考:三省堂「国語辞典」、学研教育出版「用例でわかる類語辞典」