「名人」「達人」 の違い/使い分けと用法例

優れた腕前の人を「名人」や「達人」と言いますが、一体何が違うのでしょうか。「名人」と「達人」の違いは次の通りです。

  • 「名人」:①技芸のすぐれた人。②〔碁・将棋で〕最高の地位の一つ。
  • 「達人」:長年の修練・努力・くふうの結果、その道において悟入した人。

※「悟入(ごにゅう)」…悟りの境地に入ること。体験によって物事をよく理解すること。


引用:新明解国語辞典

この意味を踏まえて本記事では、「名人」と「達人」 の違いや使い分けをご紹介していきます。

「名人」「達人」 の違いと使い分け

実際に「名人」と「達人」を使った例文を見てましょう。

  • 三味線の名人から指導を受けた
  • 囲碁の達人になりたい

「名人」とは、技芸にすぐれた人やその分野でひいでた人という意味で、「木登りの名人」「将棋の名人」というような使い方をします。一方、「達人」とは、豊富な経験と長年の鍛錬により、その道の神髄を体得した人という意味で、「達人の境地に入る」「柔道の達人」というような使い方をします。

その分野やその道とは、柔道や剣道などの武道のほか、華道や茶道など「道」がついている日本古来の文化をはじめ、囲碁や将棋、スポーツ、伝統技術、学問、ビジネスなど幅広い「分野」や「道」があります。「名人」は、最高位の称号を手にしている人のことや第一人者として評価の高い人のことです。「達人」は、その道を繰り返し勉強したり練習したりして上達を重ね、武芸などに熟達したすばらしい腕前の人のことです。

「名人」「達人」 の用法例

「名人」の使い方 / 例文

  • 狩りの名人に教わる
  • 名人の技を見せてもらう

「達人」の使い方 / 例文

  • 剣術の達人を見習う
  • 達人たちの華麗な技

「名人」「達人」の違いまとめ

「名人」と「達人」 の違いや使い方について解説してきましたが、ご納得していただけましたでしょうか。

  • 「名人」:①技芸のすぐれた人。②〔碁・将棋で〕最高の地位の一つ。
  • 「達人」:長年の修練・努力・くふうの結果、その道において悟入した人。

「名人」は、その分野を極めるまではいかないもののその分野で特にすぐれた人のことです。また、選手権の名称や勝者の得る称号にも使われることもあります。

一方、「達人」は称号や評価に関係なく、その分野の学問や技芸などを極めた人のことです。どちらもすごい人ということには変わりはないですが、微妙なニュアンスの違いはありますのでしっかりと使い分けていきましょう。