「昨年」「去年」の違い/使い分けと用法例

「昨年」と「去年」は読み方は違えどほぼ同じ意味として使われますが、「昨年」と「去年」の違いは次の通りです。

  • 「昨年」:(1)今年の前の年(2)去年
  • 「去年」:(1)今の年から見て、そのすぐ前の年(2)昨年(3)こぞ

引用:広辞苑

この意味を踏まえて本記事では、「昨年」と「去年」の違いや使い分けをご紹介していきます。

「昨年」「去年」の違いと使い分け

実際に「昨年」と「去年」を使った例文を見てましょう。

  • 昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願い致します
  • 去年は旅行へ行けなかったので、今年こそは旅行へ行きたい

一見「昨年」「去年」のどちらを使っても文章的には何の問題もなさそうに感じますが、使い方には明確な違いがあります。

「昨年」は公式な文章・改まった場面で使う

「昨年」は明治以降に生まれた比較的新しい言葉で、改まった場面で使用します。

公式な文書や仕事上での電話・メール、新聞やニュースのようなメディアなどで用いられたりと、改まった場面や丁寧さを求められる時に使います。

改まった席や取引きの場所、目上の人に接する際には丁寧さが求められますから「昨年」を使用した方がいいでしょう。

「去年」は会話文として使う

「去年」は日常会話や知り合いた知人・友達・同僚など、会話の中で使うのに適しています。

「去年」は今年から見た前の年を示しており、去年が去ったことを表す漢語。日本古来から使われている単語です。

普段の会話やSNS・メールのようなプライベートな文章には「去年」を使えば間違いありません。

年賀状には「昨年」が適している

「去年」の「去」は「去る」を連想させる忌み言葉とされており、友達同士のLINE・SNSでの気軽なやり取りならいいですが、年賀状には向いていません。

年賀状や結婚報告・結婚式のようなかしこまった新年のあいさつや結婚式などの祝いの席(スピーチ)では「昨年」を使いましょう。

「昨年」「去年」の用法例

「昨年」の使い方 / 例文

  • 昨年は中は並々ならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます
  • 昨年末に入籍し、結婚致しました

「去年」の使い方 / 例文

  • 去年の今頃は転職活動の真っ最中だった
  • 去年はダイエットをさぼったけれど、今年こそ成功させたい

「昨年」「去年」の違いまとめ

「昨年」と「去年」の違いや使い方についてご紹介していきました。

  • 「昨年」はビジネス文書や公式な場所、結婚式などの慶事に使用する
  • 「去年」は親しい友達・知人との(メール・LINE・SNS)気軽なやり取りで

のように、同じ意味を示す単語ですが、使う場面を間違うと相手に失礼な印象を与えてしまうので、注意が必要。

仕事上で使うなら「昨年」、家族や友達などの日常会話、気軽に発信できるメールやSNSでは「去年」を使ったりと、使うシーンをはっきり区別しておくと間違いありません。

ただし、会話文でもより強調させたい時には「昨年」を使う場合もありますので、文章全体のニュアンスも大切にしましょう。同じ意味を持つ「昨年」と「去年」ですが、正しい使い方ができるよう心得ておくことが大切です。