「緑」「翠」「碧」言葉と色の違い/使い分けと用法例

「みどり色」を表現するときに使われる「緑」「翠」「碧」という言葉は、一体何が違うのでしょうか。「緑」「翠」「碧」の違いは次の通りです。

  • 「緑」:①青と黄の中間色。春・夏の草木の葉に見られる色。みどりいろ。
  • 「翠」:みどり。青緑色。
  • 「碧」:深い青色。青緑色。

引用:明鏡国語辞典

この意味を踏まえてこの記事では、「緑」「翠」「碧」 の違いや使い分けをご紹介していきます。

「緑」「翠」「碧」の違いと使い分け

実際に「緑」「翠」「碧」を使った例文を見てましょう。

  • 新緑の季節が訪れる
  • きれいな翠色の宝石
  • 碧色の海が広がる

「緑」とは、光の三原色の一つで昔は、緑色から青色までの色を指しましたが、現在は黄色と青色の間の色のことを指すほか、草木の緑色を新緑と表現することもあります。もともとは「新芽」という意味で使われていたものの、平安時代になるころには色の名前として使われ始めたという歴史があります。公用文では常用漢字の「緑」を使うのが一般的です。読み方は音読みで「リョク」「ロク」、訓読みで「みどり」になります。

混じりけがないという意味の「卒」と「羽」を組み合わせた「翠」は本来、鳥を表現する漢字で、明るく鮮やかな青緑色の羽を持つ「カワセミのメス」を指していました。羽が鮮やかな青色をしているオスのカワセミは「翡(ひ)」。雄雌を合わると「翡翠」となるカワセミは「空飛ぶ宝石」とも呼ばれ、いつしか美しい緑色をした宝石などに「翠」を使うようになりました。読み方は音読みで「すい」、訓読みで「みどり」「かわせみ」になります。

「碧」とは、深い青色や青緑色のことを指します。例えば、あおみをおびた雲を「碧雲」、青い海のことを「碧海」、青や緑色の玉を「碧玉」といったように青緑色のものを表現するときに「碧」を用います。読み方は、音読みで「ヘキ」、訓読みで「あお」「あお(い)」「みどり」になります。

「緑」「翠」「碧」の用法例

「緑」の使い方 / 例文

  • 緑の木を植える
  • 緑色のハンカチ

「翠」の使い方 / 例文

  • 翠い袖の着物
  • 霞が翠色に見えた

「碧」の使い方 / 例文

  • 碧い眼をした人形
  • 鮮やかな碧色をした空

「緑」「翠」「碧」の違いまとめ

「緑」「翠」「碧」の違いや使い方について解説してきました。

  • 「緑」:①青と黄の中間色。春・夏の草木の葉に見られる色。みどりいろ。
  • 「翠」:みどり。青緑色。
  • 「碧」:深い青色。青緑色。

「緑」は青と黄と間の色のことで常用漢字として使われています。「翠」は雌のカワセミの羽の色が由来でエメラルドグリーンのような美しい緑色のことを指します。「碧」は、青に近い緑色のことを表現するときに使われることが多いです。