日本語の文章ではあまり使用することのない「コロン」や「セミコロン」。英語の文章中に目にすることはありますが、実際にその意味や使い方を知っているという人は少ないと思います。
「コロン」と「セミコロン」は英語に限らず、日本語の文章中にも使用することができるので、使い方を知る事で様々な面で活用することができます。
この記事では、「コロン」と「セミコロン」の意味と違いについて詳しく解説していきます。
「コロン」「セミコロン」の意味
「コロン」と「セミコロン」の意味は下記の通りです。
- コロン(:)……欧文句読点の一つ。説明・引用の前などに用いられる。重点。二重点。
- セミコロン(;)……欧文の句読点の一つ。
引用:広辞苑
どちらも欧文においての句読点であることがわかります。
「コロン」「セミコロン」の違い
意味を見ただけではわかりにくいと思いますので、「コロン」と「セミコロン」の違いを見ながら理解を深めていきましょう。
「コロン」は列挙や説明、定義を示す
「コロン」は、説明・引用の前などに用いることができます。なので「つまり」「例を挙げると」といった置き換えが可能です。
例えば「I like Japanese foods.(私は日本食が好きです)」という英文。
ピリオドで区切られていますが、では具体的な日本食の例を表す場合、ピリオドをカンマに置き直せば「例を挙げるなら寿司が好きです」といった文章に繋げることができます。
コロンの理解には主従関係を発生させる記号であることに注目しましょう。「A:Bの場合、それはA>Bです」というように、Bの内容がAのフォローになることを覚えておきましょう。
「セミコロン」はコンマ以上、ピリオド以下
「セミコロン」は「コロン」に似ていることから同じように使われがちです。
「;」を見ると、下の点がコンマ(カンマ)の形をしています。そして、上がピリオドになっています。
そのため「セミコロン」にはコンマ以上、ピリオド以下という捉え方ができます。文を繋ぐ役割として利用することができ、接続詞の「and」や「but」の代わりとして使用することが可能です。
「コロン」では主従関係を発生させる記号と説明しました。しかし「セミコロン」ではその主従関係は発生せず、互いの文に関連性が高い場合に使用します。